2021.03.31

ポストadobeはなぜ流行らないのか

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こんにちは!

エイプリルフールで嘘を考えてる間に1日が終わってしまいます。小沢です。

 

東京はちょうど桜が満開ですが、今年もお花見は歩きながら写真を撮るだけでしたね。

こうなると、せっかく撮った写真は綺麗に残したい。

そんな時にみなさんはどんなアプリケーションを使っていますか?

 

僕はやはり職業柄アドビ製品に頼りっきりなんですが、

数年前から少しづつ“ポストアドビ”と言われるアプリケーションも出てきていますよね。

 

価格帯も比較的安かったり。

それでも世の中なかなかアドビからは切り替わった気がしませんよね?

 

そこで今日は“ポストアドビ”と言われているソフトについて調べてみました

 

adobeの各アプリに対応する代替アプリ

 

代替アプリケーションをざっと集めるとこんな感じ

 

 

価格で見ると、

Adobeの場合はアプリを個別でもサブスク購入できますが、

上記のソフトを全て入れておくのであれば月額5680円。

アプリ機能性がたきのはもちろんですが、その他にクラウドやアドビフォントが使えるなどサービスの多さを考えるとこの値段はすごい高いわけではないと思います(たぶん)

 

しかし、

代替ソフトはフリーのものも非常に多く、上記のように買い切りのaffinityや、サブスクですがsketchを導入すると

年間28,200円(初年度)、二年目以降はsketchのサブスクのみとなります。

Adobeのコンプリートパックで年間68,160円。

この差を考えると機能面やサービスの部分が妥協できるのであればこのランニングコストの差はかなり大きいですよね。。。

 

フリーランスの方でもpsd納品などがない案件であればフリーソフトだけでも仕事ができてしまう時代です。

 

ではなぜadobeには勝てないのか、、、

まずはよく使うアプリを中心に比較してみました

 

Photoshop / Illustratorの代替アプリ

 

affinity photo

近年、僕の周りでたまに話に聞くのがこちらです。

高機能ながら安価、しかも買い切りのため月額で払い続ける必要がないということで海外では広まりつつあるアプリです。

 

日本語には対応しきれていないため、若干の禁則処理があるため日本語のテキストを使う場合は注意が必要ですが、動作性もアドビよりも軽くRAWデータもスムーズに処理できるため、写真のレタッチや画像の作成がメインであれば問題なく扱えます。

 

また、デメリットというと、Photoshop(psd)との互換性はなくが、開くことはでき、レイヤーも分かれている。

が、シェイプレイヤーが保持できないため元のシェイプがわからなくなってしまうためpsdでは使用はお勧めできません。。。

(僕はシェイプふんだんに使うので。。。)

 

特に制作会社やフリーランスのように企業間でのやりとりが多い場合、psdやaiでの納品があったりもするので「affinityです」の段階で失注する可能性もあります。。。

 

ただ、納品の時にjpg、pngなど書き出した画像でよい場合や、社内の制作で使用したいなどであればこちらでも問題はありません。

 

一応、もう一点注意があるとすれば、macとwindowsの両方にインストールしたい場合、こちらはそれぞれ別で購入する必要があるのでお気をつけください。

 

ちなみに、

今ちょうど50%オフセールをしてました

 

リンク

 

GIMP

今回探していて初めて知りましたが、無料です。

早速インストールしてみましたが、基本的な機能は揃っているかなという印象。

 

 

これはaffinity photoでもそうですが、ショートカットの違いやウインドウの配置が結構違うのでphotoshop慣れしてる人には慣れるまでが大変かも。。。

あと自動選択ツールなどの処理の仕方も違うので慣れないと壁はありますね。。。

 

また、こちらも互換性はなく、シェイプは保持されていますがクリッピングマスクは解除され、テキストデータもラスター画像に変換されていました。

 

デメリット面ではaffinity photoとほぼ同じ内容になるかと思いますが、

無料で使えるのでもしadobeのアカウントがいっぱいだったらサブでこちらを入れてもいいかもしれません。

 

リンク

 

Dreamweaverの代替アプリ

こちらはコーディングされている方は結構色々使われているかなという印象です。

僕もDreamweverの他にVisual Studio Codeというアプリで開くことがあります。

ソースを書くだけなら極端な話テキストエディットでもできてしまいますし(暴論)

結構フリーで実戦で使えるものは多いかなという印象です。

 

僕自身がほとんど皆無と言っていいほどコーディングできないのであまり細かい仕様の差は分かりませんが、、、

リンク

Premire Pro / After Effectsの代替アプリ

なんと、動画編集アプリも無料な時代になったんですね。

DaVinci Resolveは個人的に使い勝手も良く、こちらも配置などadobeとはだいぶ違うので慣れは必要ですが、

Adobeよりも直感的な操作ができるように感じました。

 

映像編集とアニメーションの作成、はもちろんですが、音の部分でエコライザーも使用できます。

なので今まで使い分けていた動画編集ソフトが一つにまとめられた印象です。

 

比較のためにインストールしたばかりで大して作成はしていないですが無料にしては本当にちゃんとしてます。

みた感じだと、エフェクトのプリセットでいくつか拡張機能があってそちらは有料っぽいですが、プリセット自体は僕はあまり使わないので無料版でほぼ完結できるのかな?という印象です。

リンク

 

まとめ

 

結果として言えることは、

制作会社やフリーランスの方はまだadobeが無難かと思います。

前述の通り、企業間でのやりとり含め五件性の部分が大きいです。

 

機能的にはやはり、adobeの自動化されている部分の進歩が大きく、今後のクラウド化への期待もありますが、

代替ソフトの多く(見た中で)は日本語の禁則処理や縦書きに対応できないというのも、若干ストレスになるかなと思います。

 

また、これから制作の仕事をしたいという方もadobeが良いかと思います。

代替アプリでも作品として同じものは作れるし、レイヤーとかの考え方も基本は同じですが、やはりショートカットや配置など慣れとして壁になってしまうならadobeで覚えるのが無難です。

 

代替アプリで最も効果的なのは社内の制作を担当する方や、プライベートで使用する方なのかなという印象です。

僕もしばらくはオフで作るときは代替アプリでやってみようかなと思います。

 

もしかしたら面白い発見があるかもしれませんので。

 

この記事を書いた人

小沢 博之webディレクター/アートディレクター

PA→カメラマン→グラフィックデザイナー→アパレルメーカーのプレスを経て現在。なぜか調理師免許と古物商の免許がある。

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