「バナーは飾りじゃありません」ちょうど切実に感じてます。
こんにちは。小沢です。
効果のないバナーはただの飾り!クリックしてもらえなければ意味がありません!
今回は、効果のでるバナー制作の基礎知識全般を自分への反芻の意味もこめてお教えいたします。
ここが大事!! 広告バナーって誰の注意を引くもの?
広告バナーとは、どういった事が目的なのでしょうか?
ネットショップなど、何かを検索してきたけど、特にコレだ!といったものを探している訳ではないユーザーがいます。
ただし、そのユーザーに対し検索に関連性のある広告バナーを見せる事で、潜在的にある興味や欲求を逃さない!!それが広告バナーの目的だと考えます。
まずは、「自分に関係のある話かも?」といった意識をユーザーに持たせる事を、
制作時の念頭に置きましょう。
心から自分の事だと思わせるには!!
良い例え話で、説明しているサイトがありましたのでご紹介致します。
「当事者意識を高める訴求」
これは良くたとえ話で使うのですが、深夜になるとタイムセールをおこなう近所のお弁当屋さんで「竜田揚げ半額80円」デカデカと張り紙がされています。竜田揚げが半額の80円でお得だということは勿論わかるのですが、販売対象は普段から食べ物の値段に目を光らせている主婦ではなく、深夜帰宅の独り者のビジネスマンです。
半額の80円でお得だと訴求するよりもキンキンに冷えたビールと熱々の竜田揚げのビジュアルをセットで広告した方が、これから家で一息つく独り者のビジネスマンにとっては「この竜田揚げが自分の帰宅後の一杯に貢献する素晴らしいアイテムだ」ということより具体的に関係性を持って理解出来る為、効果的な訴求といえるかもしれません。
大切な事は「半額」ということが効果的なのか、「その商品のポテンシャルを伝える」ことが効果的なのかを見定めることです。つまり当事者意識の視点に立つと「半額」は後付けでも良い可能性もあるという事です。
自分の事かもと気付かせる訴求、それが潜在ユーザーに有効な訴求!
自分達で考えた、つい押し出しがちなキャンペーン内容と、ユーザーに刺さる内容との、優先順を決める良い例えだと思います。
まずは、ユーザーが何に注意を引くのか考える事を大切にしましょう。
では実際にここに行き着くまでの方法に行きましょう。
キーワードの選び方 人物設定
では実際に、刺さるキーワードを選定するにはどうしたらいいのでしょうか?
まずは、基本的な事柄を抑えましょう。
大前提としてベネフィット(メリット)を考える必要があります。
お客様は商品を買うのではなく、その商品で得られる価値を買います。
お客様目線に立っていかに刺さるキーワードを導き出せるか、まずは下記の内容からターゲットを定めましょう。
年齢、性別、お客様の予算、ライフスタイルを決めたら、次に洗いだすのは、そのざっくりとしたターゲットから更に細かな人物像へと絞り込むことです。
まずは、その人物の容姿や、性格、生活リズムまで想像できるくらい、具体的な人物を想定しましょう!
その為には、年齢、性別、予算の3つから、お客様のライスタイルをより一般的な観点で設定していくことです。
・行動パターン
・趣味
・職業
etc…
そうすることで、竜田揚げの例えで挙げたサラリーマンの様に、
・40代
・独身のサラリーマン。
・夜遅くに仕事終わりに弁当屋によって帰る。
・家に帰って、とりあえずキンキンの缶ビール。
・etc…
などと、ターゲットの細かい人物像が完成します。
ターゲットを絞り込むことで、より「刺さるキーワード」の洗い出しが明確になります。
刺さるキーワードの選定方法
先ほどの例を踏襲し、まずはユーザーになりきって、心の声を連想しましょう。
設定はライフスタイルで定めた通り下記の内容です。
・残業し、仕事終わりに弁当屋に立ち寄った。
・家に帰って缶ビールをのみ一息つくのが好き。
・独身。
もちろん目に入った商品は「竜田揚げ」です。
連想開始
Q.竜田揚げってどうなの?
A.でも、ビールのツマミには良いかも!
Q.お腹がへってるの?
A.一応へってるけど、これと一杯もいいな!
Q.お弁当探しに来たんだけど
A.家でお弁当じゃなくて、本当は飲みにいきたいな〜
Q.お弁当orビール&竜田揚げどっちにしよっかな〜
タイムセールで半額だし迷うな〜
Q.80円引きかぁ〜
A.これとビールを買っても300円以内だ!
etc…
色々と想像すると、かならずビールがあっての竜田揚げという連想と優先順位になることが分かりました、ユーザーにとって第一のベネフィットが何なのかハッキリさせることが出来ます。
ここでやっと、潜在ユーザーに「刺さるキーワード」の洗い出しが完成するのです。
要注意!!やりたくなるけどコレは危険!!
よくありがちなのが、アレも!コレも!ソレも!です。
製作時に、色々な訴求を詰め込みたくなるものです。
これは、一番危険な要素です!
しいて言うならば「一瞬で伝わるか〜い!!」といった所でしょうか、、、
なぜなら、潜在的な意識に語りかけるためには、訴求文はシンプルに一瞬で「刺さるキャッチ」にすることが大切なのです。
例えば、ランディングページでの話ですが、ファーストビューでユーザーが自分にとって有益かを判断するまでの時間は3秒と言われています。ですから、3秒の以内に、ユーザーに対してベネフィットを伝えられるかが重要となってきます。
しかし、その3秒というのも顕在ユーザー内での話…目的意識を持って検索してきたユーザーと違い、広告バナーの場合は、さらに短い秒数と小さな枠組みで潜在ユーサーへ訴求しなければいけません。
簡単に言うと、パッと見てパッと気になる!といった具合に、まずは一瞬で刺さるくらいシンプルにしなければ
伝わらないということなのです。
バナーを作る時の基本的なルール
要素の優先順位やターゲットへの訴求方法の考案が完了したら、いよいよ
制作準備に入ります。
まず、バナー制作にあたって基本的なルールがあります。
先ほどまでに、記載した内容を再確認すると共に、デザイン的なルールも含
め、確認してみましょう。
1. 要素とは、訴求文章(キャッチコピー)や、先ほどの例えで言う(竜田揚げとビール)などのことを指しています。
それらを、ユーザーの視点の動きにそって配置しましょう。
2. アレもコレもをぐっとこらえ、一撃で刺さるバナーを目指しましょう!
訴求が多くなりすぎると、最重要な訴求内容の力が可決すると共に、薄っぺらいお飾りバナーへとなってしまいます。
3. ついありがちなのが、画像と文字が重なり非常に読みづらくなってしまうといった点です。
画像の構図や、文字との配色など色々なことをはじめに想定しておきましょう。
4. キャッチコピーより、早く一瞬で潜在意識に届くのが画像です。
分かりやすい画像と、より潜在意識をくすぶる画像を狙いましょう。
5. バナーから繊維したサイトとトーンがあまりにかけ離れていると、ユーザーは
動揺してしまいます。
バナーだけではなく、そのバナーが指す最終的なコンバージョンまで意識して制作することも大切です。
さて、ここまでくればいよいよ画像制作に入るのですが…
長くなってしまったので、次回の記事にて制作のノウハウを記載したいと思います!
まとめ
今回は、画像制作の前の重要な基礎部分の洗い出しについて記載いたしました。
限られたエリアだからこそ、ちゃんと考えなければ効果を発揮しない広告バナー。皆さんはどこまで落とし込んでバナーを制作していますか?
飾りにならないよう、しっかりと潜在ユーザーを意識し制作しましょう!そうすることで、効果の出るバナーへと変貌致します!
次回は、画像制作のノウハウについて記載したいと思います。
それでは、また会いましょう!
アイキャッチ:mumsblog.com.au
この記事を書いた人
小沢 博之webディレクター/アートディレクター
PA→カメラマン→グラフィックデザイナー→アパレルメーカーのプレスを経て現在。なぜか調理師免許と古物商の免許がある。