山田改め、旅田です。
(入籍して名字が変わりました。笑)
今回は【ライフチャート】についてご紹介したいと思います。
直訳すると「人生の図表」となる通り、ライフチャートは人生の起伏を波形で表したものです。
ライフチャートのイメージ
ライフチャートは自分の人生を振り返りながら自己分析ができるので、
- 今後の人生における目標設定
- 就職活動の面接対策
- 自己紹介
といったシーンなどで活用できます。
ライフチャートは紙と鉛筆さえあれば誰でも簡単に作成できますが、より詳細に振り返るとなると記入項目も多く、波形も複雑になってしまいます。
「ライフチャートを簡単に作成でき、いつでもアップデートできる無料アプリってないかな?」と思って調べたものの、これが意外と満足のいくものがないのです。
ということで、今回は【ライフチャート作成ツール】を自作しました!
記事の最後に無料ダウンロード用のリンクがあるので、まずはライフチャートの意義を改めて知っていただいた上で、あなたの人生をより豊かにするためのいちツールとしてご利用していただければと思います。
ライフチャートとは
ライフチャートとは、自分の人生の起伏を表した心電図のようなものです。
ウキウキと心が躍るような山もあれば、ズーンと沈んだ心を表す谷もあり、それらが織りなすバイオリズムを波形で表したものがライフチャートです。
作り方はとても簡単で、自分のこれまでの人生における出来事や自分の行動について、その充実度を波形のグラフで表すのみです。
ちょうど中学生の頃に数学で習った「xy平面」でいうと、x軸が時間や年齢、y軸が満足度になるイメージですね。
関連分野
ちなみに、「ライフチャート」という言葉自体は辞書に載っておらず、ネットで調べる限りは提唱者も不明でした。
ただ、ライフチャートに関連する論文などによると、どうやら心理学分野の「人生満足度曲線(ライフライン)」がこれにあたるようです。
一方、厚生労働省の公式ホームページでは「ライフラインチャート」の名前でも紹介されていました。
このように名称にもばらつきがあるなど、比較的新しいフレームワークのようです。
実際にGoogleキーワードプランナーで調査してみたところ、どうやら様々な呼び方で認知されているようでした。
「人生チャート」「人生グラフ」「人生曲線」「自分史グラフ」など、呼び方も様々です。
関連分野の深堀はこの辺りに止めておきますが、とにかくその効果・有用性が絶大だからこそ、手法としての認知度は高まっているのではないでしょうか。
ライフチャートで得られる効果
ライフチャートは、実際に作成してみることで様々な効果を得ることができます。
ここで、その具体例をいくつかあげてみましょう。
自己分析
ライフチャートで特に重要なポイントは作成する過程にあります。
- 「自分はあのときどんな気持ちだったか?」
- 「なぜあのとき気分が上がったのか?」
- 「どうしてこんなことで気分が下がったか?」
こうした自問自答を繰り返すことで、ライフチャートが完成する頃には自分という存在を客観視することができ、理解を深めることができます。
目標設定
自己分析ができるということは、これからの自分を見通すことにもつながります。
自己分析によって、自分が本当にやりたかったことややるべき使命がみえてきます。
自分の深層心理と紐づいた目標を立ててみることで、限りある人生を有意義にすることさえできるのでしょう。
面接対策
自己分析といえば就活ですよね!
就職活動では企業面接という関門があるわけですが、どんな質問でもはっきりと受け答えできるよう自分の “軸” をはっきりさせましょう。
軸がなかったり、ブレていると、いくつか質問されただけで回答に矛盾が出てしまったり、最悪の場合だと「この学生は平気で嘘をつくな」と面接官に思われかねません。
ブレない軸を定めるためにも、「そもそも自分の軸って、どこにあるんだっけ?」という自己分析の段階で、このライフチャートを活用してみましょう!
自己紹介
ここまでは目標設定など、自分自身の未来のための活用が中心でした。
しかしそれだけでなく、ライフチャートを作成することで明らかになった過去の自分は、そのまま【自分史】として活用できてしまいます。
会社の上司や、これから仲良くなろうという方、恋人や夫婦など、「もっと自分という人間を知って欲しい」と思える人にこそ、この自分史を共有しましょう。
上辺だけではない、ありのままの自分を紹介することができるでしょう。
ライフチャート作成ツールのご紹介
ここからは実際に私がご用意した「ライフチャート作成ツール」をご紹介していきます。
私と言えばスプレッドシート大好き芸人として有名ですので、本ツールももちろんGoogleスプレッドシートを活用しています。
スプレッドシートのご説明は過去の記事でもまとめていますので、そちらをぜひご参照ください。
ダウンロードURLはこちら!
ライフチャート -Life Chart-(テンプレート):
ライフチャート履歴書 – Life Chart Resume -(テンプレート):
(注意)こちらはテンプレートのため編集を禁じています。コピーしてご利用ください。
ダウンロード方法
ダウンロード方法は非常に簡単です。
まず、ダウンロードURLからスプレッドシートを開き、「ファイル」→「コピーを作成」をクリックします。
この時点でGoogleのアカウントにログインしていないとコピーができないため、もしもアカウントをお持ちでない方はこちらからGoogleアカウントを作成してください。無料です。
コピーするファイルのファイル名と保存先フォルダを指定できるので、それぞれ任意の名前・フォルダを指定し、「OK」をクリックしてください。
これで、私が配布用に作成したテンプレートのファイルを、あなたのGoogleアカウントのマイドライブ内にコピーしたファイルを追加することができました。
このコピーファイルはあなただけのものです。
以後、このコピーファイルを編集するようにしましょう!
「ライフチャート -Life Chart-」の使い方
使い方も非常に簡単です。
まず左上のプルダウンからご自身の生まれ年を選んで入力してください。
これにより、年表部分の開始年が設定されます。
あとは年表部分のうち「充実度」と「出来事」を心ゆくまで記入し尽くすだけでOKです!
「充実度」には「-100〜100」までの数値が入れられるようになっており、入力した数値が上のグラフ部分に自動で反映される仕組みになっています。
また、年表は各年齢ごとに4行分を設けていますので、細かく記入するほど、自分の理解度が上がるでしょう。
記入例のシートもご用意していますので、こちらも参考にしてみてください。
たびちゃんのライフチャート完成版。細かい分、より自分がわかるようになった!
「ライフチャート履歴書 – Life Chart Resume -」の使い方
今回、自己分析を行える最強の武器として、この「ライフチャート作成ツール」をご用意しましたが、自己分析ついでに就活でも使える最強の履歴書「ライフチャート履歴書」を完成させました!
これぞ履歴書の究極形態だ!!!
基本的な使い方は「ライフチャート -Life Chart-」と同じなので、同様に「充実度」と「出来事」を記入し、あとは【A3横向き】に印刷することで、あなた独自の履歴書が完成します。
面接官に対してすべてをさらけ出す勢いでこれを活用すれば、その新規性と前向きな姿勢で内定をグッと引き寄せることができるでしょう!
最後に
今回はライフチャートについてご紹介しながら、紙と鉛筆がなくても手軽にライフチャートを作れるツールをご紹介しました。
まずは実際に手を動かして作成してみることで、自分自身と深く向き合ってみてはいかがでしょうか?
出典
(1)ライフラインチャート – 厚生労働省:
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11800000-Shokugyounouryokukaihatsukyoku/0000199583.pdf
(2)人生満足度曲線の妥当性に関する検討 : ライフラインの観点からの分析:
この記事を書いた人
旅田 康貴ディレクター / デザイナー / イラストレーター
デザインが一番苦手なデザイナーを目指しています。最近、名字が変わりました。