皆様こんにちは。レジットの代表の浅井です。
仕事をしていく上で、ほとんどの人が『会議』や『コミュニケーション』はもちろんの事、日報や週報、月報なども記入している人が多いと思います。
その中で、『問題』、『課題』という言葉は、どちらも聞きなれていると思いますが、この言葉を正しく使い分けている人は意外と少ないような気がします。
実際、私も昔は何となくで使っていて前職の上司に指摘された記憶があります。
ですので、今回はわかっているようでわかっていない『問題』と『課題』の違いについて記事を書こうと思います。
『問題』と『課題』の違い
『問題』と『課題』の定義
問題:「本来あるべき姿と現状とのギャップ」
課題:「そのギャップを解消するために何をすればいいか」
ふむふむ。言っている意味が、まったくわかりません。
売上不振に苦しむアパレル店舗が販促キャンペーンを行うとすると、問題は「売上不振」であり、課題は「販促キャンペーン」になります。
他の例だと、「体調不良で仕事ができない」というのが「問題」なわけで、その「問題」を、解決に向けて分析し、具体的な解決の方向性が見えるようにしたものが「課題」であると言えます。
簡単に言うと。
「問題を解決するために何をすべきか、ということを設定したもの」
という事が表現できるかと思います。
もっと具体的に課題を設定
では、上の例を見てもっと具体的に落とし込んでみましょう。
「仕事ができない」ことでどのような負利益があるのか考えてみましょう。
例えば、「お客様との商談で、今日中に決めなければならないことが決められなくて、仕事が滞る」という負利益がある、ということが見えたとします。となると「課題」は、「どうしたらお客様の商談にいけるようになるか」、言い換えれば「どうしたら商談にいける程度に体調を回復できるか」ということになるわけです。
「課題」を適切に設定したら、どのように解決すればいいか、ということがぼんやりと見えてきます。
また、「自分は商談にいけそうにないので、誰を代理で行かせるのが適任か」という「課題」を設定することもできるでしょう。
ここで大事なことは、「ひとつの『問題』に対して、複数の『課題』を設定できる」ということです。
このような課題設定をした場合は、体調不良ということそのものは問題のトリガーではありますが、直接解決すべきものではなくなります。
課題設定が変わると解決の方向性も変わります。
ということは、課題設定を間違えると、元の問題を解決できない、という危険もはらんでいるのです。
問題を適切に解決するためには、その問題をいかに適切に課題に落とし込む(課題設定する)必要がある、ということにかかっているというわけです。
自分一人で考えている時も頭の中でこの2つの言葉を使い分ける必要があり、又会議などでも使い分けを徹底することによって、議論が深まることになります。
いずれにしても、「課題」というのは「問題を的確に見極めて、自分たちはどうすべきか、何が足りないのか、ということをはっきりさせたもの」と考えるとスムーズに対応策を考えらえるようになるのではないでしょうか。
まとめ
ビジネスにとって一番重要なことは、思考力ではないかと思います。
しかし、人間は考えているようで、考えていなく、ただ悩んでいるだけのような気がします。
つまり、複雑な問題を考えていると頭の中で堂どう巡りが始まり、そもそも何のためにその問題を考え始めたのかわからなくなり、問題と課題が混同したり、当初の目的を見失うことが多くあります。
メタ思考を習慣化することで、効果的かつ効率的な会議運営や問題解決の仕組みを構築することができるようになる。
ような気がします(笑)
この記事を書いた人
浅井 脩太郎代表取締役
バスケット、フットサル、ゴルフ、スノボに将棋やチェス。多趣味のため、常にお金がない。 学生時代、地層に興味を持ち『土木』を学ぶ。社会人では、苦手分野である『IT』の世界へ。良き上司、良き先輩、良き同期、良き後輩に恵まれ、楽しい時間を過ごす。コンサルティング業務、システム開発では上流工程から下流工程のすべての業務に従事。 2013年、株式会社レジット創業。